積立保険と掛け捨て保険の違い・どっちが得?

 積立と掛け捨て、どっちが得か?保険に関して考えた事のある方なら、一度は悩まれたことがあるはずです。保険にはその保険料の掛け方により、貯蓄性の高い積立タイプ(貯蓄型保険)と貯蓄性のない所謂、掛け捨てと呼ばれるタイプの2種類が存在します。




貯蓄型保険(積立タイプ)と掛け捨て保険を生命保険の例で比較
 生命保険の例で言うと、定期保険は掛け捨てタイプ、終身保険、養老保険は貯蓄性の高い積立型タイプです。それぞれの生命保険がどのように違うか、ここで簡単に見てみます。自動車保険の場合は、従来はほとんどが1年更新の掛け捨てタイプでありましたが、最近の自動車保険には積立タイプもあるようです。
 保険の基本的な特徴として、保険金、保障内容が同じであれば、積立のほうが掛け捨てより保険料が高くなります。


生命保険の比較
生命保険
の種類
保障期間
(死亡保険金が受け取れる期間)
保険料
(月々の掛け金)
満期返戻金
(保険料の払い込みが終わった時点で戻ってくるお金)
中途解約での解約返戻金
定期保険
(掛け捨て)
保険料払い込み期間 安い なし ほとんどなし
終身保険
(積立)
一定期間払い込むと一生涯 高い なし あり
養老保険
(積立)
保険料払い込み期間 さらに高い あり あり
※養老保険など満期返戻金が付いている保険の場合でも、保険料には保障部分(掛け捨て部分)と満期返戻金部分(積立部分)、事務経費部分が含まれます。ですから、積立部分に利息が付いて返ってくるのは当然なのですが、保障部分の掛け金は差し引かれます。


 この三者を比べてみますと、保険料が同じであれば、保険金(死亡保障)の額は、
・定期保険>終身保険>養老保険
となり、死亡保障の保険金が同じであれば、保険料の額は、
・定期保険<終身保険<養老保険
となります。ちなみに定期保険特約、入院特約、成人病特約など特約の部分の保険料はほとんどの場合、掛け捨てとなってしまいます。


保険料のシミュレーション
 ではこれらの保険で、保険料は実際にはどれくらい違ってくるのか?インターネットはとても便利であり、保険料のシミュレーションをすることができます。オリックスダイレクト(オリックス生命)のサイトのシミュレーションを利用して保険料を試算してみましょう。面白いので、みなさんも一度やってみることを勧めます。

・オリックスダイレクト定期(定期保険)
http://www2.orix.co.jp/ins_shisan/inputfrm/d351frm.asp

・オリックスタイレクト終身(終身保険)
http://www2.orix.co.jp/ins_shisan/inputfrm/d131frm.asp


 りゅうじ君(仮名)は、生命保険への加入を考えている最近結婚した30歳の男性。
「そろそろ生命保険に入ろうかな〜。でも奥さんも働いてるし、当分は子供も作る気はないので、とりあえず死亡保障は1000万くらいでいいや・・。」 と考えます。

りゅうじ君のシミュレーション
 30歳、男性、定期では保険期間(保険料払い込み期間)を30年、終身では保険料払い込み期間を30年(60歳払い済み)、保険金(死亡保障)を1000万円と、定期保険と終身保険の条件を同じにして、シミュレーションしてみました。

りゅうじ君の保険料シミュレーション結果
・オリックスダイレクト定期
http://www2.orix.co.jp/ins_shisan/calc/DSisan.asp?Pl=35&tp=1&n=30&m=30&g=M&pMode=12&PS=S&X=30&S=01000&chkWithImage=on

・オリックスダイレクト終身
http://www2.orix.co.jp/ins_shisan/calc/DSisan.asp?Pl=13&tp=1&n=99&m=60&g=M&pMode=12&PS=S&X=30&S=01000&chkWithImage=on

 結果をまとめて比較しますと、こうなります。
定期or終身 月払保険料 半年払保険料 年払保険料
オリックスダイレクト定期 3,440円 20,240円 39,440円
オリックスダイレクト終身 18,360円 109,040円 214,360円
終身÷定期 5.337倍 5.387倍 5.435倍
差額 14,920円 88,800円 174,920円

 やはり、予想はしていたのですが、月々の保険料で比べると5倍以上の差、15,000円近くの差があります。では、安いから定期のほうが得かというと一概にはそうとも言えません。保険の満期までの30年の間に、被保険者が死亡すれば、受取人は1000万円を受け取れます。しかし、満期時まで被保険者が生きていれば、払った保険料はほとんど丸損です(安心を買ったといえば、多少の気休めにはなりますが)。

りゅうじ君 「じゃあ、積立型の終身保険に入ろう!」
 りゅうじ君、ちょっと待って。それも慌て過ぎです。終身保険の場合、30年間で保険料を払い終われば、そのあともず〜っと一生涯保障が続きます。つまり必ず保険金がいつかは貰えるのです。ただし、その保険金が受取人に支払われるのは、りゅうじ君が死亡した時です。

 保険料の負担を考えても、正直に言って毎月18,360円は大きいですね(私の感想ですから余裕がある人は違うかもしれないです)。入院給付などの特約や医療保険も考えるとなると、もっと保険料が高くなりますから、少々家計を圧迫してしまうのではないでしょうか。


損得なしではないのか?
 運営者が思うに、積立タイプと掛け捨てタイプで、どちらが得どちらが損というのはないのではないでしょうか。保険に求める目的で、利用の仕方が各々で違ってくるのでしょう。例えば、生命保険に老後の生活資金的なものまで求めるのであれば、貯蓄型保険(積立型)の終身保険や養老保険が良いのかもしれません。ただ保険というものを、万が一の非常事態のための経済的救済として捉えるのならば、保険料の安い掛け捨て(定期保険)のほうが良いと思えます。

 わたくし自身は、予定利率も低い現在ですから、今から新しく入るなら生命保険は掛け捨て(定期保険)で良いだろうと考えています。実際のところ生活費圧迫のために、終身や養老は無理という現実もあるのですが...(苦笑い)。または主流である"定期保険特約付終身保険"というやつ。終身保険の分の死亡保障はとても低いのですが、それを定期保険特約という掛け捨ての特約で死亡保障を増大させている生命保険です。
 ただこれの場合、定期保険特約部分の通常10年〜15年毎の更新で保険料が大幅に上がっていくという"ウラ゛もあります。身近な例を挙げますと、わたくしの父親の生命保険(定期保険特約付終身保険)は、10年更新の2回目の更新で、それまでと同じ額の死亡保障であると、保険料が約2倍になると保険会社に試算されたそうです。結局、死亡保障をおよそ半分にして更新したようですが、それでも若干保険料が上がってしまったようです。
 もし、20代の方で生命保険への加入を考えられている方は、ご両親に保険について尋ねると良いと思います。肉親であれば、具体的な数字まで詳しく聞けますしね。保険に関しては、大先輩なのですから色々と教えてくれることでしょう!


りゅうじ君のシミュレーションの注意
 被保険者が死亡した時に必要な資金の額を、死亡保障の必要保障額と言いまして、年齢、家族形態などにより異なります。ここでの試算の例は、保険料の違いがどのくらいかのものを比較するためであり、りゅうじ君の必要保障額が1000万円というわけではないので、ご注意お願いします。

 一般的な簡易の必要保障額の計算式は、必要保障額=手取り月収×100
さらに詳細な必要保障額の計算は、これもまた便利なサイトでシミュレーションできます。

・必要保障額シミュレーション
https://www.jili.or.jp/sim/s1.html




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