損保会社の名前には何故「海上」が付いているの?

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今日は損保会社の会社名についての話題です。

損害保険といえば「火災保険」や「自動車保険」などがありますが、「東京海上日動」や「三井住友海上」など、大手の損保会社の中には、会社名に「海上」が付いている会社がありますよね。
なぜ損害保険なのに、会社名に「海上」と付いているのでしょうか?

今回はこの「海上」が付いている理由について書いていこうと思います。

1.損害保険には「マリン分野」と「ノンマリン分野」に分かれている!

損害保険は主に、「マリン分野」と「ノンマリン分野」の2つに分かれています。

■「ノンマリン分野」とは?
「自動車保険」・・・自賠責保険と任意の自動車保険
「火災保険」・・・住宅火災保険や普通火災保険など
「傷害保険」・・・家族傷害保険や国内・海外旅行傷害保険、ゴルファー保険など
その他、「地震保険」「自転車保険」「賠償責任保険」などです。

自動車保険や火災保険など、皆さんが加入している保険が多いですよね。

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■「マリン分野」とは?
船舶保険や運送保険、貨物保険といった「海上保険」のことなのです。
貨物・運送の保険とは | 貨物・運送の保険 | 東京海上日動火災保険

「船舶保険」
船舶の座礁や火災、他の船との衝突といった海難事故に遭遇した際に、船舶に生じた損害を補償します。
また、戦争やストライキ、テロなどで生じた損害を補償する「船舶戦争保険」もあります。

「運送保険」
輸送中や保管中、解体中などの火災や盗難、事故、雨漏れや破損、輸送用具の衝突や転覆などの損害を補償します。

「貨物保険」
国際間を輸送される貨物を対象とする「外航貨物海上保険」、日本沿岸を海上輸送される貨物を対象とする「内航貨物海上保険」があります。
貨物輸送中や保管中の火災や盗難、事故、荷崩れや破損などの損害を補償します。

でも「海上」の名前があるのに、私たちの生活に身近な保険は、自動車保険や火災保険などの、「ノンマリン分野」の保険ですよね?
では何故「海上」の名前が付いているのでしょうか?

その理由を紐解くために、次項では「海上」の付く会社の歴史に触れてみたいと思います。

2.スタートは、海上保険の会社だった!

東京海上日動、三井住友海上は、海上保険の会社としてスタートしました。

■損害保険業界最大手!日本初の保険会社だった「東京海上保険会社」
東京海上日動の歴史|東京海上日動物語|東京海上日動火災保険

東京海上日動の前身、「東京海上保険会社」は1879年8月1日に、資本金60万円を持って誕生しました。

明治時代、当時業績を伸ばしていた海運・貿易業に欠かせない海上保険を取り扱う会社でした。
創業当時は貨物保険のみでしたが、その後船舶保険の引き受けも開始し、1914年には日本で初めての自動車保険も誕生しました。
創業年の1979年には、香港など海外18ヵ所、その後すぐパリやニューヨークにも代理店を置いていました。

ちなみに、東京海上保険会社の創業当時の株主さんの中には、あの「三菱財閥」の創業者である岩崎弥太郎氏や、「日本資本主義の父」と呼ばれた渋沢栄一氏などが名を連ねていたのです。
実は「東京海上」は三菱財閥、後に東京海上と合併した「日動火災海上」は安田財閥に所属していたのです。

しかし、第二次世界大戦によって、海上保険の対象物件の多くが喪失し、多くの船舶が徴用されて失われたため、海上保険事業が縮小されてしまいました。
その結果、火災保険などの「ノンマリン分野」での保険に力を注ぐことになりました。
その後、日本は高度経済成長期に入り、日本国内での自動車の保有台数が増加。自動車による交通事故が多発してしまいます。
その結果、自賠責保険の誕生や自動車保険の契約数が増加したため、損害保険市場が拡大していったのです。

■「三井住友海上」も、それぞれの前身会社のスタートは「海上保険」
三井住友海上の歩みと未来|三井住友海上

三井住友海上の前身の1つ、「旧・住友海上」は、1893年に関西の貿易関係の有志によって「大阪保険株式会社」として設立されました。
大阪保険は、その当時では前例の無い「火災・海上兼営」で保険事業をしていました。
その後、大阪商船のグループの傘下に入り、「大阪海上保険」に商号を変更、1916年に「扶桑海上保険」を設立。
1940年に住友財閥の傘下に入り、「住友海上保険」となりました。

「旧・三井海上」は、1918年に三井物産を中心に、「大正海上火災保険」として設立されました。

1941年に新日本火災保険、1944年に三井火災保険と合併し、1991年に「三井海上火災保険」と商号を変更し、2001年「三井住友海上保険」となりました。

住友海上火災保険と三井海上火災保険の合併は、その当時としては大型合併として話題となったそうです。

「海上」が付く損害保険会社のスタートは、みんな「海上保険」が中心だったのです。
創業当時はまだ明治時代。その当時、日本の貿易を支えていたのは「海運業」「船舶」でした。

日本の貿易を支えるために大切な「海上保険」を取り扱い、日本の貿易を大きく支えていたのですね。

そして第二次世界大戦で状況が変わり、その後の高度経済成長などでまた更に目まぐるしく変化しました。
1995年の阪神淡路大震災、2011年の東日本大震災など大災害の影響もあり、損害保険業界は自動車保険や火災保険などの「ノンマリン分野」に力を入れることになったのです。

でもちょっと待って!現在は「ノンマリン分野」の保険ばかり取り扱うのに、何で今でも会社名に「海上」が付いたままなの?
と思ったあなた。実は「海上」を残しているのには、大きな理由があったのです。

3.日本の貨物保険は世界首位の巨大マーケット!

では、なぜ今でも「海上」の冠を残したままなのか?

実は、日本の貨物保険は、世界首位の巨大マーケットなのです。
貨物保険は、輸入者と輸出者のいずれかが保険手配をするのですが、日本の保険会社が多く選ばれているのです。

船舶保険に関しては、イギリスが世界一なのですが、日本もイギリスや中国に次ぐ巨大マーケットなのです。

日本は海に囲まれた国であり、国内外から多くの船が行き交う国です。空には毎日たくさんの飛行機が飛んでいますよね。

船と飛行機で日本と海外との貿易を支え、陸上では輸送トラックや貨物電車などが、日本国内の産業や皆さんの生活を支えているのです。

こうした国内外の貿易や日本の産業を支える「貨物保険」「船舶保険」が、海上保険が誕生して140年近く以上後の現在も、重要な役割を担っているのです。

面白い資料があったのでご紹介しておきますね。
-わが国の海上保険の現状の課題と進むべき方向性-
61-2.pdf
早稲田大学教授で、保険学者の中出哲(なかいで さとし)さんの論文です。
中出さんは大学卒業後、東京海上保険に入社したという経歴の方なのです。

この論文にも書いてあるのですが、「マリン分野」の保険料構成比は、損害保険全体のたった3.2%しかないのです。

しかし、「海上保険」が、損保会社の誕生のルーツであり、現在も「海上保険」が国内外の貿易を陰で大きく支えているのです。
損保会社に「海上」の冠を残しているのは、そんな理由があったからなのですね!

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